子どもの内に、親の勧めで歯列矯正を済ませた、という経験がある人は多いのではないでしょうか?
僕自身は子どもの頃から歯列矯正をしたかったのですが、親の理解が得られず、大人になってから行いました。
しかし、大人になってからの歯列矯正は、
「今更いいかな」
と感じている人もいるはず。
「興味はあるんだけど、時間も費用も掛かりそうでイマイチ踏み切れない」という人のため、今回は歯列矯正を行うことのメリットや費用についてご紹介します。
早く読みたいときの目次
歯列矯正を行うとどんなメリットがあるの? 実は見た目の改善だけじゃないのです
歯列矯正を始めるきっかけはなんですか?
という質問をすれば、もっとも多い答えはやはり「歯並びを良くしたい」になると思います。
もちろん歯列矯正は審美を目的とした治療もあるので、当たり前のこと。
しかし、歯列矯正は見た目の改善以外にも、全身の健康に繋がるのです。
歯列矯正を行うメリット1「歯並びに対するコンプレックスからの開放」
歯列矯正を行う一番大きなメリットは「歯並びに対するコンプレックスからの開放」でしょう。
コンプレックスを感じなくなることでストレスの軽減にもなります。
「歯並びを気にしなくなった事で自然な笑顔を出せるようになった」
「気持ちが前向きになって、何事にも積極的になった」
など、性格や対人関係にまで良い影響を及ぼすこともあります。
歯列矯正を行うメリット2「噛み合わせが整う」
歯並びが悪い時ではしっかりと咀嚼(そしゃく)できなかったものが、噛み合わせが整うことでしっかりと咀嚼できるようになります。
左右の歯でしっかり噛むことで顔の歪みも改善できます。
また、よく噛めるようになることで、胃など消化器官の負担を軽くすることもできるのです。
歯列矯正を行うメリット3「虫歯や歯周病になりにくい」
歯並びが良くなれば、歯磨きがとっても楽ちんに。
僕自身歯列矯正を行う前は、磨き残しが出てしまいやすい歯があったのですが、歯列矯正後はしっかりと磨けています。
ガタガタだった歯並びと比べれば簡単に歯垢を除去することが可能です。
その結果、口の中が清潔な状態になり、虫歯リスクの低減だけでなく、口臭の改善も見込まれます。
歯列矯正を行うメリット4「全身のバランスが整う」
歯並びが悪い状態のままだと、頭蓋骨のバランスが崩れてしまいがちに。
バランスをなんとかとろうとして、体のあらゆる箇所に負担をかけてしまうのです。
この身体への負担は、頭痛や肩こりの原因になることも。
歯列矯正をした結果、頭痛や肩こりが解消されたというケースもあるようです。
歯列矯正を行うメリット5「全身の健康状態が整う」
左右の歯でしっかりと咀嚼できるようになるため、表情筋が鍛えられ、ほうれい線やシワの改善につながるケースもあるよう。
また、咀嚼をすることで唾液の分泌が促進され、免疫力がアップや消化の助けにもなります。
口を動かすことで、脳に刺激も与えられるので、脳内の血流がよくなり脳全体が活発に動くように!
歯列矯正はいくらかかる? どんな種類があるの?
これだけ多くのメリットがあるなら、ぜひとも歯列矯正を行いたいところです。
では、実際に歯列矯正をやるとして、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
また、どのような種類の治療法があるのでしょうか?
次は気になる費用と種類について見ていきましょう。
ブラケット矯正
最も一般的な矯正方法。
歯の表面に金具とワイヤーを装着するというメジャーな方法です。
キラリと光る歯に装着する金具がブラケットです。
ひとつひとつの歯に装置を付けるので細かい調節が可能で、歯並びを綺麗にするにはもっとも適しているとされています。
矯正期間中はとても目立つのがデメリット。
費用はだいたい80万円ほど。治療期間は2年半〜3年ほどと言われています。
舌側ブラケット矯正
歯の表面ではなく内側にブラケットを装着する矯正方法。
歯の内側に付いているだけあって周りからは目立たないことがメリットです。
ただし舌がいつでもブラケットに触れる状態になるので、慣れるまでは違和感が大きく、極端に滑舌が悪くなることも。
費用は通常のブラケット矯正よりも高く120万円前後で、治療期間は3年ほどかかります。
マウスピース矯正
透明なマウスピースを使用して歯を動かす矯正方法です。
僕はこのマウスピース矯正のなかで、「インビザライン矯正」を行いました。

歯を大きく動かすには不向きの治療法で、多少のズレが残ってしまうのが難点です。
自分で取り外すことが可能ですが、ついつい外したままにしてしまうと、治療期間が長引いてしまいます。
自己管理力が試される矯正方法と言っても良いでしょう。
ブラケット矯正に比べると、食べるときに違和感を感じにくいことに加え、歯磨きなどがしやすいというメリットがあります。
費用は上下で80万円ほど。
上下どちらかだけでも治療が可能です。
治療期間は使い方次第になりますが1〜2年程度です。
部分矯正
気になる部分だけを矯正します。
上記で述べた方法でも対応でき、期間も費用も安いのがメリットですが、歯全体の噛み合わせを改善することはできません。
費用は15万〜30万円ほど。治療期間は3ヶ月〜1年程度です。
ハイブリッド矯正
歯のない部分や被せ物をしている歯を利用して部分矯正とセラミック矯正を同時に行います。
歯や歯茎への負担が少ないのが魅力です。
費用は15万〜30万円ほど。治療期間は3ヶ月〜1年程度です。
正直、歯列矯正って痛いの? 痛みの原因と対策
歯列矯正の治療方法も様々なものがあります。
歯列矯正を思い留まる原因のひとつに「痛いんじゃないか?」という不安がある人もいるはず。
僕自身、矯正前は痛みに怯え、ブラケット矯正は「痛いらしい」という噂レベルで断念し、インビザラインを選択したという経緯があります。
果たして、本当に痛いのでしょうか?
痛みを軽くする方法はあるのでしょうか?
結論から言うと、インビザライン矯正もブラケット矯正も変わらない痛みだそう。
僕自身もインビザライン矯正で、「痛いなぁ」と何度思ったかわかりません。

とはいえ、多くの人が行っている歯列矯正。
耐えられない痛みではありません。
歯列矯正で痛みを感じる原因は歯が動くため。
当たり前といえば当たり前ですが、今まであった位置から歯を動かす際に痛みが生じます。
しかし、ずっと痛いわけではないのです。
痛いのは、歯を動かしているときだけ。
歯が動き終われば痛みはありません。
インビザライン矯正の場合は、新しいアライナーを装着して数日は痛みがありますが、1週間もすると痛みはなくなります。
また、口内と装置の接触により口内炎ができることがあります。
その際は歯科医師に相談し、装置の位置を調整してもらいましょう。
痛みを緩和する方法もあります。
電動歯ブラシでの歯茎マッサージや、塩水による口の中のすすぎうがいです。
どうしても我慢できない場合は痛み止の服用も効果的です。
歯列矯正を行っている期間中は歯の痛みを感じることもあり、器具の装着による見た目の問題など、期間中はデメリットだらけに感じてしまいます。
「なんで矯正始めちゃったんだろう」
と後悔することもあるでしょう。
しかし、乗り越えた先には、コンプレックスの解消などの多くのメリットが待っています。
少しでも悩んでいる人がいましたら、勇気を出して歯列矯正にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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