ホワイトニングをしても、月日が経つと元の歯の色に戻ってしまいます。
一時的に理想の白さになっても、日々の飲食などで元の色になってしまうのです。
そこで今回は、徹底的にホワイニングの仕組みを知って、ホワイトニングの後戻り(色戻り)をできるだけ防ぎましょう!
早く読みたいときの目次
ホワイトニングの仕組み 2つの働きとは?
ホワイトニングには大きく分けて2つの仕組みがあります。
ホワイトニングの仕組み1:歯に付着した色素の分解
ホワイトニング剤を使うとなぜ歯が白くなるのでしょうか?
それはホワイトニング剤の主成分に関係してきます。
ホワイトニング座の主成分はオキシドールなどにも用いられている「過酸化水素」。
この過酸化水素は、歯の表面に付着した着色物質を分解する働きがあります。
過酸化水素が歯の黄ばみを分解することで、染み込んだ汚れ(色素)を薄く、目立たないようにしてくれます。
ホワイトニングの仕組み2:歯の象牙質を見えなくする
歯の表面はエナメル質で覆われている、ということをご存知のかたも多いでしょう。
このエナメル質の内側には黄色い象牙色の「象牙質」があるのです。
エナメル質の半透明なので、象牙質がうっすら透けて見え、歯が黄色く見えてしまうのです。
ホワイトニング剤には、歯の表面のエナメル質を白く(曇りガラスのように)する作用があるので、象牙質が透けにくく、歯が白く見えるのです。
ホワイトニング剤の働きがわかったところで、本題の色戻りを防ぐ方法を見ていきましょう!
後戻り(色戻り)の種類にはどのようなものがある?
それではここから後戻り(色戻り)の原因を見ていきましょう。
飲食などが原因で再着色してしまう後戻り(色戻り)
生活する上で飲食は欠かせません。
しかし、飲食をすることで歯はどんどん着色してしまいます。
コーヒーや紅茶、カレーなど着色しやすい食べ物を避けることで再着色を遅らせることができます。
再石灰化が原因の後戻り(色戻り)
コーヒーや紅茶、カレーなどは普段の生活に気をつければ避けることは可能です。
しかし、どうしても避けられないのが再石灰化です。
ホワイトニング剤でエナメル質を白くしても、時間の経過とともに元に戻ってしまいます。
エナメル質はミネラル分の消失と再形成を繰り返しており、この働きを再石灰化といいます。
この働きによって元の歯表面に戻っていくのです。
ホワイトニング別 後戻り(色戻り)
前回の記事でホワイトニング方法別の後戻りまでの期間を紹介しました。

今回もそのおさらいです。
オフィスホワイトニングの後戻り(色戻り)
一番ホワイトニング継続期間が短いのがオフィスホワイトニングです。
オフィスホワイトニングでは1回の施術で歯を白くすることができ、おおよそ半年~10ヶ月ほど白さが継続します。
しかし、一気に白くすると戻るのも早いのです。
ホームホワイトニングの後戻り(色戻り)
歯科医院などでキットを購入し、自宅で、自分でホワイトニングを行うのがホームホワイトニングです。
効果を実感するまでの期間は長いですが、薬剤を長い時間かけて浸透させられるので、持続期間は1年間と長めなのが特徴です。
デュアルホワイトニングの後戻り(色戻り)
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングのいいとこどりが、デュアルホワイトニングです。
オフィスホワイトニングで短期間で歯を白くした後、自宅でホームホワイトニングを行うので、即効性と持続性を兼ね備えています。
効果を実感できるまで比較的短期間で、後戻りもしにくい(遅い)という特徴があります。
セルフホワイトニングの後戻り(色戻り)
サロンなどで行うホワイトニングのことをセルフホワイトニングといいます。
歯科医師が在籍していないので、過酸化水素を使ったホワイトニングはできませんが、ステインケアとして後戻りを遅くする効果はあります。
後戻りを防ぐための4つの方法
ここからは後戻りを防ぐための方法を見ていきましょう。
着色しやすいホワイトニング直後は要注意
ホワイトニング後24時間以内はとても着色しやすい状態。
ホワイトニング直後は次でご紹介する着色しにくい食べ物や飲み物を選びましょう。
着色にしにくい食生活を心がけよう
後戻り(色戻り)を防ぐためにも、着色しにくい食生活を心がけましょう。
コーヒー、紅茶、ワイン、カレーなど食後舌に色が着くような食材は避けると良いでしょう。
沈着前に歯磨きを
万が一汚れがついてしまっても、すぐに落とせば付着することはありません。
歯の内部に浸透し、色が沈着する前に歯磨きを。
また、定期的に歯科医院に通院し、クリーニングを行ってもらいましょう。
定期的にホームホワイトニングを(タッチアップ)
定期的にホームホワイトニングを行うことで、後戻りを防ぐことができます。
費用はかかりますが、歯を維持するために定期的にホームホワイトニングを行うのがベストです。
着色汚れを防げる歯磨き粉の選び方
現在歯磨き粉は多数販売されており、どれを選べば良いのかわかりません。
歯磨き粉は次の3つのポイントを満たすものを選ぶと良いでしょう。
- 研磨剤が入っていない(少ない)
- ハイドロキシアパタイト配合のもの
- ポリエチレングリコール配合のもの
歯磨き粉を選ぶときはこの3つのポイントを参考にしてみてくださいね。